届く文章、言葉について

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先日、ある方にかけて頂いた言葉、
「あきちゃんの言葉、話は、誰かを変えられると思うよ。発信していたら、どこかに、誰かに引っかかるかも知れないよ」

変えられるというのはたぶん、影響を与えることができる、きっと前向きに、ということだと思います。素直にとても嬉しくなりました。

人を変えられるなんて思っていないけど、誰かがとても前向きだと思える方向へ向かうきっかけや、一押しや、わくわくする気持ちに貢献できるならそんな嬉しいことはないと思います。

本当に自分の思いが詰まった経験を話すとき、それが人に届くかどうかは、話し上手かどうかだけでなないと思います。それを実感したのが、3年前にTED×SFCで聞いた向田さんのスピーチ。

TEDというととてもパフォーマティブなスピーチをイメージしがちでした。ちょっとジョークも交えたりしながら、あんな話し方をみんなするのでしょうと。しかし、向田さんのトーンは終始落ち着いて、最初はちょっと低すぎるくらいに思えました。

でも聞いていて、一つ一つの言葉に思いが詰まっていて、重みとか、情熱をすごく感じて。考えて考えて選ばれた言葉たちなんだろうと。大事に言葉に込められていると思いました。

思いが込められた言葉は強くって。パワーそのものだと思う経験や苦労があったり、何度も口に出すことで「違うな、しっくりこないな」とか繰り返されて自然とそうなるべく精査された言葉は強く、届くと思うのです。

一度でその的確な言葉が出てくることはあんまりない。
ちょっと出してみたけど、スルーされたり、こてんぱんにされたりすることもあります。
でもそんなことを繰り返して、本当にこの言葉ではないのか、でもやっぱり自分の思いを託すべきはこの言葉か。

誠実に、そんな問いを繰り返していきたいなと思いました。

励みに。