インドのレー、ラダックに行った時のこと。
「3 idiot」というインド映画で有名になった、標高4000mほどのパンゴンツォに行くため、日帰りのツアーに参加しました。


参加者は全部で5人。インド人カップル×2組、そしてわたし。ラダックはハイソなインド人の観光地にもなっているよう。英語も堪能で、私にも気さくに話しかけてくれつつ、移動のバンの中は終始のんびり穏やかな感じ。

そのツアーの中でやっぱインド人すげーと思った出来事を3つほど。


①ツアー代、いくらよ!

パンゴンツォ
山道を4時間弱がたがたごとごと行って、ようやく撮影スポットに到着。まずはちょっとお腹も減ったので、デリーから来ているインド人夫妻と一緒に、簡易な食堂で昼食をとることにしました。

料理を待っている間、、
インド人夫妻「ねえ、このツアーいくらだった?」
私「1500ルピーくらいだったかな」
インド人夫妻「私たちと同じね。絶対それ以上払っちゃダメよ。(真顔)

ちょっと怖いくらいの表情で言われたので、ちょっとびっくりしました。確かにインド(とりわけ超観光スポットを)旅していると、最初の言い値をひっくり返されることもよくあるし、強気じゃなきゃいけないのだろうなと。日本人はお人好しだとも思われてるのだと思う。

ただ、前日にも伏線があり、、
ラダックを訪れる人は、レーという街を拠点にするので、各方面へツアーを組みます。バンの価格は観光庁?のようなところが定めているのでFixなので、一緒に乗り合う人数が増えれば、一人当たりはやすくなる仕組み。5月はシーズンオープンしたてなので、実はツアー同乗してくれる人を探すのが大変で、、。私は前日の20時まで決まらなくてやきもきしてたんです。

お願いしていたツアー会社で、前日の夕方ころ、インド人夫婦一組が申し込んだけど、彼らは最低4人集まらなきゃ行かないと言ってると聞いていました。私はせっかくここまできたのだから、絶対行きたいし、もう一人分自分が払うよ!と言ってたのです。それでも一人で行くより安いし、、。

結局、もう一組のインド人夫妻も申し込んでくれたので、一人分の料金で済んだのですが。

そんな事情があったのですが、インド人はその辺しっかりしているわ、、と思ったのでした。。


②もっと奥行ってよ!

昼食も食べて、一通り写真も撮った頃、実はここは観光客向けのところで、「もっと奥にいけば本当の映画の撮影地があって綺麗だ!」「もっと奥まで連れてってくれよ!」とドライバーに交渉しだすインド人夫妻。私は実はなぜか鼻風邪を発症し、おそらく高山症の頭痛とともに気分悪すぎたので、もはや、って感じだったのですが、彼らが粘る粘る。。

3idiotのラストシーンのところ(少し曇ってきちゃった、、) 

結局、宿泊ツアーなどでしかいけないところまで行ってくれることに!
実際に行ってみるとやっぱり綺麗で、とても素敵な場所でした。人もほとんどいないし。色が全然違う。こうやって勝ち取っていくのかとちょっと感心。。



③別のとこも寄ってよ!

さて、また3時間ほどがたがた道を戻ってくると、レーの近くのティクセイという街に。ここに小高い丘のようなところに綺麗なゴンパがあるのです。私は引き続き、鼻水と頭痛と格闘していたので、とりあえず早く帰りたかったわけですが、またもやインド人夫妻が「あれはなんだ。綺麗だな。寄ってくれよ!」と交渉開始。

ティクセイのゴンパ。入り口が千と千尋みたいで素敵でした。

ドライバーも渋々了解、、。ちょっと寄り道するものの、結局すでに閉門の時間で入れず、、。ただ私は近くにこんな素敵なゴンパがあると知らなかったので、次の日に日帰りツアーを組みました♡



結局、予定より2時間くらいオーバーしてレーに帰還。
いや、私だったらいろいろと交渉できずに帰って来ちゃったかもしれません。彼らのおかげでいろいろ経験できた。つい、ドライバーの渋り顏みると申し訳なくなっちゃう私でしたら、結果として、大満足なツアーになったのでした。

なんだか、大阪に出て、彼らの交渉能力に感嘆した時を思い出したのでした。
(節度もった)したたかさ大事ですね〜。